【読書感想文】リバース 湊かなえさん
2017.4.8読了
リバース 湊かなえさんを読みました。
内容紹介 深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には隠していたある”闇”があった。それをついに明かさねばならない時が来てしまったのかと、懊悩する。amazon内容紹介より抜粋
ドラマは観ていなかったのですがおもしろかったみたいですよね。結末はどういう風だったんだろう?本もとても面白く、続きが気になって読むのが超人的に遅いわたしにしてはかなり早く読み終えました。
最後の方は安心して読んでいたのにあと少しで終わるという時にびっくりするような結末が。思わず、ああ・・と、あれがそうだったのかというため息をついてしまいました。
この後、彼はこの秘密をどうするのでしょう。光が見えたと思わせておいて絶望に叩き落す読後感の悪さが湊かなえさんのうまさなんだろうな。
湊かなえさんは告白とこのリバースしか読んでいないのですが、違う作品も読んでみたいです。
それぞれ母の愛情という縛りに絡めとられている女性と、愛情を求めても母親に拒否されて育ってきた女性ふたり。大人になってからも逃れられない母娘の関係性が描かれていてぞわりとします。